2022.03.19

 

 

久しぶりに高校の時の友人と会った。私にしてはめずらしく、素直に思っていることを話せる人だから、今日は自分の脳内整理をするためにも、自分に偽らずに全て話そうと決めていた。

 

私はいつものように集合時間に遅れてしまったが、会うや否やすぐに久しぶり!と抱きしめてくれた友人に対して、こんなこと私にはできないな、と羨ましく思った。

それから私たちは、お互いの近況や考えていることを歩きながらぶっ続けに話し続け、気がつくと3時間ほど経っていた。もう何から何まで話しすぎて、何を話したのかなんてあんまり覚えていないけれど、彼女が私の話に頷いて、ずっと味方でいてくれたことだけは忘れられない。私が誰かを大切に思うように、誰かが私のことを大切に思っていてくれていることを、たくさんの言葉で伝えてくれる人がいること、決して当たり前のことじゃない。私のことを信じてくれる人のことだけは絶対に裏切りたくないと思った。

 

家に帰って、好きなブランドのランウェイショーを見ようと思っていたら、好きなバンドがBGMを担当したと知って、より楽しみになった。画面越しにでも伝わってくるその温度に何度も胸が高鳴り、締め付けられた。私の信じるものは、美しいと再確認できた。最高にかっこよかった。

 

忘れたくない言葉をたくさんもらって、忘れたくない感情に何度もなるような、そんな一日だった。あなたの人生には何度も感情が高鳴る瞬間があるんだね、それはきっとたくさんの人が経験できることではないよ、と彼女は言った。たとえどれだけ苦しい瞬間が訪れたとしても、私は大きく振れる感情の波から目を背けずに生きていきたいと思った。